それは
(1)相手の主張を正しく理解し、
(2)自分の考え・気持ちを正しく伝える
ということです。
私は日本生まれ日本育ち、両親も日本人で、
文字通り英語のネイティブスピーカーではないのですが
ここ十数年程日英のバイリンガルとして仕事をしております。
ネイティブスピーカーで、尚且つ早口で喋る方などと比較した際に、
私の英語は流暢さという面において劣ると思います。
私は一般的に日本人が苦手とされるLやR等の発音について、
その正しい発音の仕方について理論上理解をしているものの、
一部の単語にて引き続き困難が残っているというのも事実です。
ただ、特にこの一年、Phonicsをもとに徹底的に発音のトレーニングを続けており、
そういった課題を改善しようと努力はしています。
その練習の成果を試すため、先週カナダのネイティブの友人にこれまで私が苦手としてきた下記の単語の発音について採点をしてもらいました。
School / Apple / World / Girl / Cold / Little
その結果は、「Possible. You’re getting better!」でした。(笑)
大事なことは正しい発音で喋ろうと意識すること、努力することです。
また、ネイティブスピーカーと語彙数・単語数において比較をした際にも、私は劣ると思います。
先日アメリカ人の友人が、床に座っている子供たちに対して「Can you scoot a bit closer?」という表現で、指示を出していました。
この場合の”scoot”とは座っている状態から完全に立つことなく、ちょっと腰を浮かして詰め寄るといった意味なのですが、私が知っていた”scoot”の意味は「スクーターに乗って行く、急いで行く」などの意味で、友人が使った用法での意味については、私はその時まで知りませんでした。
このように語彙の量や幅では負けてしまうことがあります。
一方で、上記の状況の中で、「Can you scoot a bit closer?」ではなく、「Can you come a bit closer?」という具合に“come”を使ったらどうでしょうか。
子供たちにとって、”come”は”scoot”よりも、慣れ親しんでいる動詞であるはずで、ノンネイティブの子供が英語を学ぶという設定の中では、敢えて”scoot”を学ばなくて、”come”でも良いという考え方もあると思います。
指導者として幅広い語彙やそれらの使い方を知っておくことの大切さは言うまでもないですが、子供にとっては沢山の言葉を覚えて、時に消化不良に終わるぐらいであれば、頻出ワードにフォーカスして確実に自分のものにしていく、という考え方も大切です。
纏めとして、ネイティブの人と会話をしている中で、わからない表現が出てきた際に、ノンネイティブである私たちに期待されるアクションとしては、それはどういった意味であるのか確認をし、相手の真意を掴むことです。そしてそれに対して自分が知っているボキャブラリーを使って、自分の気持ちや意見を返すことです。
よって繰り返しになりますが、私が考える日本人に求められる英語力は、冒頭で述べた通り、下記に行きつきます。
(1)相手の主張を正しく理解し、
(2)自分の考え・気持ちを正しく伝えることです。
この点においては、私はこの十数年間、
たくさんの実践を積んできており、成功と失敗も経験し、
ノンネイティブスピーカーとしてはそれなりの境地に達することができたと自負しております。
当スクールを通じて、私が培ってきたそういった経験・ノウハウを子供たちに惜しみなくお伝えしていきます。
Have a nice day with your beloved family and friends.
Sincerely,
Kei