2020年2月2日のレッスンレポート

2020年2月4日現在
日時2020年2月2日(日)
場所由井市民センター体育館
参加者セッション(i) 17:30 -18:30 4名
セッション(iI) 18:30 -19:30 4名

レッスン内容(時系列)↓↓

#1  開始の挨拶

#2 ラケットを使ってのボール遊び

#3 バックハンドストローク練習

#4 パプリカの練習

#5 節分にちなんだボール投げの練習

#6 ボレーの練習

#7 色鬼のゲーム

#8 クロージング



#1 開始の挨拶
これまでは、Hello Song(参考URL)の中にある「Hello. How are you today? I am fine/good/happy/etc.」のコミュニケーションだけ行ってきましたが、前回からレベルアップで、下記3つのコミュニケーションも加えております。

Q) What’s your name?   A) My name is 〇〇.
Q) How old are you?    A) I am 〇 years old.
Q) What do you like?    A) I like 〇〇s.

子供たちはお家で親御さんと練習をしてきたようで、とてもスムーズに出来、正直びっくりしました。年少生はその学齢を考慮すると、このように決まりきった定番の会話を丸覚えしていくことで、英語を喋れているという自信を付けていけば、現状はそれで良いと考えます。小学校低学年から中学年になってきたら、自然な会話のキャッチボールを楽しむという段階に入っていけると良いと思っています。例えば上記の「What do you like?」という質問に対し、「I like OOs.」と答え、そこで会話は終わっております。しかし、普通の会話の場合、ここで終わるというよりかは、例えば、「何故、それが好きなの?」とか、「私もそれ好き~。特に△△のところが最高だよね。君は?」みたいになっていくはずです。そういった自然の会話の流れのなかで、相手の返しをまずは何となく理解し、自分の更なる返しを台本無しにその場で思いついた語彙で表現をして、それ故、相手とより一層分かり合う。この種の好循環ループに達した際に、その人にとって英語学習は「きつい」といったものから、「モチベーション」に変わり、会話の精度を上げようと躍起になって頑張るはずです。私もこの好循環に入った大学2-3年生の頃の当時の感覚(喜び)を今でも鮮明に覚えており、その時点からはより有意義な目的を見据えた英語学習を進めることができ、暫くは辞書を引いたり、「今何て言ったの?」と聞いたりと、引き続きフォローも必要でしたが、10年経って気が付いたら英語に対して何の抵抗も苦悩もない、バイリンガル話者になっておりました。

話は戻りますが、現在はレッスン運営は受講生の保護者様のご協力・ご理解のもと、未就学児も小学生も同じ輪の中で2コマ続けて、テニス並びに英語学習を進めておりますので、小学生のレベルに合わせた会話を進めづらいところがあるのですが(未就学児が混乱をする可能性があるため)、本来なら小学生にはもう少しストレッチした課題を与えたいとも実は思っております。未就学児が後半集中力が落ちてきてコート横で休んでいる際に、小学生とのみ話す機会があるのですが、そういった好機を捉えて、レベル設定を上げて対応していくこと、また小学生には未就学児を英語面でサポートする第二の先生役になってもらうこと等で、当分は対応していきます。

#2 ラケットを使ってのボール遊び
まずは、実際にラケットを握る前に、ラケット使用に関する3つのルール「 Three NOT’s Rules」を確認しましたが、年少生自身が日本語で3つとも言い当てることができました。
#1 ラケット振る際は周りに誰もいないことを確認してから振ること Make sure no friends around you when swinging a racket
#2 ラケットを床に叩きつけない Don’t hit a racket on/to the floor
#3 ラケットを投げない Don’t throw a racket

そこで今度は小学生に英語ではどのように言うかを尋ねたところ、その子は記憶を引き戻して何とか表現しようとしていました。そういった際に、私は直ぐに答えを与えることなく、例えば、単語の場合は最初の一文字を、文章の場合は最初のフレーズを言ってあげること等でサポートこそしますが、ポイントとしてはなるべく子供本人にその沈黙の時間を長く感じさせるようにします。そうするとその子供は英語だろうが、日本語だろうが、ジェスチャーだろうが、何とか伝えようとします。私はこの「伝えようとする気持ち」が一番大切だと感じています。「Three NOT’s Rules」を3週間前のレッスンで私は上記の表現にて確かに教えましたが、実は子供がこの通りに言えなくても全然良いと思っています。つまりは、子供たちが自分で考えて英語表現を決めて良いということです。日本語はこれまでこのかた外来語を輸入する際にカタカナで表現し、その場合は元々の英語の発音に近い形で輸入するので、勘の鋭い小学生であれば何となくそれはそのまま英語であるということがわかってきます。そういった自分の知識と、別のところで学んだ英語表現を結び付けたりして、何とか表現をしてみせようとする、自発的な「統合」のプロセスに非常に価値があります。そうして発せられたその子のユニークな英語を、私は最大限褒めてあげたいと思いますし、そのようにして発せられた英語はその子にとって強い印象とともに、長期記憶に落ちていきます。

この関連で私の実例を紹介すると、大学時代海外留学していた際に、日本語で言うところの「私は好奇心の塊です。」という表現を、何とか原文そのままのニュアンスで伝えたいと思った私は「I am curious of something new. / I am eager to learn anything.」などと敢えて月並みに表現をせずに、直訳さながら「I am a cluster of curiosity.」と、「塊」の意味がある「cluster 」を使って表現をしました。それを聞いたドイツ人は「その表現は聞いたことがないけど、俺は好きだよ!」と笑って言ってくれて、私にとっても彼にとってもこの会話は一過性の会話から、長期記憶に残るものへと変わったんだと思います。「英語」や「人とのコミュニケーション」というのは、ある程度のルール(文法や発音)があると思いますが、最も大切なことは「気持ち」です。私はこの点を子供たちに理解してもらいたい、ひいては、英語を決して難しいもの・形式ばったものと捉えないようにしてもらいたいと願っています。

話は戻りますが、従い、私は子供に英語を教える際に、指導者の責務として、子供たちの英語表現に関する引き出しを確実に、増やすお手伝いをしたいと願っております。具体的に指導方としては、極力印象に残るフレーズ/シンプルな(汎用性のある)表現を、毎回同じように繰り返し使うようにしております。そして最終的には子供自身がいつかのタイミングから、それまでの受け身の姿勢ではなく、「伝えたい!」という自発的な姿勢で、これまで習った「引き出し」を自分で統合・応用していって欲しいのです。そうした際にはじめて大きな上達が見込めてくると信じています。 当スクールは開校してまだ数か月ですが、子供たちにとって既に英語だけで様々な表現をすることは可能であると信じています。例えば、「痛~い!」は「Ouch!」という風に言うということを、私は大袈裟な動作付きで、かれこれ4回ほど紹介しております(笑)。下記#1の表現は一見未就学児や小学生低学年の子供が英語で訳すには難しいと思うかもしれませんが、

#1 ラケット振る際は周りに誰もいないことを確認してから振ること Make sure no friends around you when swinging a racket

例えば「Racket Swing Friend Ouch!! Sorry!! ブッブー‼」などと、これまで教わった英語を組み合わせて、ジェスチャーを付けて表現したらどうでしょうか。きっと伝わりますよね。その子が考えて発した英語表現には、「Repeat after Me」で受け身的に発したものの100倍の価値があります。ご自宅でお子様の英語学習をサポートしてあげる際にはこのことを踏まえてあげると良いと思います。

次はいつも通りラケット面上でボール突き(当スクールではこれをball-tapと表現します)の練習。これまで自信を付けるために、未就学児は風船(balloon)を使ってきてますが、ラケット面が斜めになってtapしていても風船は無難に上方へと浮かび、多少横にずれても落ちてくるまでに時間の余裕があるのでリカバリー可能です。従い、インパクト時のラケット面の角度をあまり気にしないようになってしまうきらいがあります。これはテニスの大原則と反するので、やはり割と早めに風船tapは卒業する必要があると考えてるようになりました。ただ、一度も落とさずにtapし続けることは引き続き難易度が高いので、床でのone bounceを間にいれて、隔球でtapをするなど工夫をし、スポンジボールに戻していきます。来週は親御さんにもラケットを持ってもらい、向かい合って交互にtapをしてみる予定です。

最後に「Team Kids」 vs 「Team Adults」でラケット面上にボールを乗せてネット間を走って次の人につなぐレースをしました。「Kids」と「Adults」の単語を押さえて、加えて「zigzag」の表現も復習しました。in a zigzag course(ジグザグのコース)、またはon a zigzag path(ジグザグの道で)などのように使われます。発音のポイントは【z】の子音です。ジグザグではなく、ズィグズァグのイメージです。

※その他英語表現
位置について Ready 或いは On your mark
よーい Set
どん! Go!

補足ですが、下記「励まし」や「賞賛」の表現は大分定着してきました。
  • おめでとう、○○ちゃん! Congrats, ○○!
  • よく頑張ったね、○○ちゃん! Good try/Nice effort, ○○!
  • よく出来たね、○○ちゃん! Good job, ○○!
  • 頑張ってね、○○ちゃん! Good luck, ○○!


  •   最近はこれに加えて、地球上で最も「美しい」言葉「Thank you very much!」を追加しております。笑

    #3 バックハンドストローク練習
    Backhand shot(右利きの人にとって左側で打つストロークショット)の練習を開始して2か月目に入りました。今週もBackhand shotを重点的に練習しました。Backhand shotに関してはひとまず両手持ちを標準として覚えていきます。お兄ちゃんたちは最初からForehand shotとBackhand shotを交互に打つ練習をしました。沢山球を打った後に、素振りでフォームの確認です。この練習方法は私が高校のテニス部の恩師に教わったやり方で 、効果的だと感じているので採用しております。ここ数週間、この「素振り」のしっくりくる英語表現を外国の友人に聞いたり、インターネットで探してきましたが、結局見つけることができていません。「practice a swing」とかがヒットするのですが、これだと個人的には「ボールを伴ったSwingなのかそうでないのかが釈然とせず、すっきりしません(笑)。日本語で言う素振りは100%をボールを伴いませんからね。こういったことからも日本人は素振り(基本の基)を何よりも大事にし、その精神が故にそれ専用の言葉を作ったのでしょうが、英語圏では必ずしもそうではなかったのだろうなという風に憶測することができます。話は戻りますが、当スクールでは今後「素振り」に関しては、「Air Tennis/Air Swing」という表現で統一し、正しいフォームを身に着けるために積極的に活用していきます。補足:「Air Guitar」で有名になった「Air」の特別な用法ですね。

    未就学児は混乱をしないためにForehand shotとBackhand shotを別々で練習しました。 Forehand shotと比べて、Backhand shotの距離感が未だ出ておらず、それ故「in the net」が多くなってしまう状況です。「in the net」を回避するため、Backhand shotの時は2歩前に出て打つようにしました。その時の英語表現です。

    緑の線の上に立つ→2歩前に出る→レディーポジションを取る
    「Stand straight on the green line」 →「Two steps ahead (forwardでも可)」→「 Ready Position, please」

    #4 パプリカの練習
    2020年の目標として、パプリカの英語バージョン(参考URL)を東京オリパラが開催される2020年夏までに歌えるようになるという目標をみんなで立てて、今回で3回目の練習です。今週はA・Bメロの復習とサビを新しく覚えました。

    歌詞 lyrics
    Aメロ Twisting and turning down this road we go, 曲りくねり はしゃいだ道
    Running to the forest where we can play all day, 青葉の森で駆け回る
    The sun shines so brightly on our country town, 遊びまわり 日差しの道
    Someone’s always calling out your name, 誰かが呼んでいる

    Bメロ And when summer comes, see our shadows grow, 夏が来る 影が立つ
    Always know I will miss you so, あなたに会いたい
    Come on , look up , find the first star in the sky, 見つけたのはいちばん星
    I hope tomorrow will be sunny , too, 明日も晴れるかな

    サビ Paprika , when our flowers start to bloom, パプリカ 花が咲いたら
    Put the seeds into your hands and throw them in the sky, 晴れた空に種を蒔こう
    Paprika , We can make our dreams come alive, パプリカ 夢を描いたなら
    Rain or shine , we’ll find a way to play again another day, 心遊ばせあなたに届け

    ※英語関連の補足

    これまでの2回の練習から、この歌のレッスン中に関して、発音についてはあまり細かく指摘をしないようにし、歌本来が持つリズムやメロディーを楽しむように心がけております(笑)。そもそも歌の中での英語は、前後の単語がリエゾンしたり、子音の滑落したりと原則通りに発音されない場合も多いため、少し曖昧に流して歌った方がより自然で「Cool」いいです。方向性としては、ひとまず3番まで一周してから、二周目には英語と日本語の歌詞を比べて、語順の置換や語彙の対応関係について、押さえていければと思っています。

    またこの歌の練習の後、attendance cardのsticker貼りを行いました。子供が好きな絵柄のシールを選んで貼ります。自分が選んだ絵柄の事物は是非英語で言えるようにしたいところです。「踏切」を選んだ子供がいました。遅ればせながら、「踏切」は「Railroad Crossing」というので、お伝えさせていただきます。また、道路上に安全のために置かれる円錐状のコーンですが、英語のスペルは「 Cone」であって「Corn」(とうもろこし)とは同じスペルではないので、注意しましょう。アイスクリームのコーンも円錐状の方で、Ice-Cream Coneと表現します。

    #5 節分にちなんだボール投げの練習

    いつも行っているボール投げを、節分に絡めて楽しく行いました。節分(bean throwing festival)といったら、「鬼は~外、福は~内」ですね。英語では「Demons Out ! Happiness In !」と表現して、ネット越しにいる鬼の仮面をかぶったお父さんたちを当てるゲームをしました。本人たちに何回当てたか数えさせることをしたのですが、その流れで、アメリカ人と日本人で数字の数える際の指の折り方が違うということが話題になりました。小学2年生の子供がこのことを知っていたのには驚き、嬉しくなりました。その際中国人の指の折り方もだいぶユニークということをお伝えしましたが、その詳細は下記です。
    中国人の数字の数える際に指の折り方(参考URL)
    その他の国も合わせた指の数え方を紹介している参考ウェブサイトも載せます。ここまで発想や着眼点に違いがあると本当に面白いですよね。

    <おまけ>
    また、日本人はものを数える際に、「正」の字を使って、5ずつ数えていきますが、アメリカではもちろん「正」の字ではなく、「縦棒4本と横棒1本 」を使います。中国人の友達に確認したところ、中国人も同じように「正」を使うようです。ただ、この「正」は中国人の若い世代はあまり使わないようになっているとのこと。話は少し逸れますが、私は中国にも2年間住んでいた経験があり、中国語話者でもあるのですが、「漢字」というルーツを、同じくする人種・民族として、精神面で多くの共通点や共鳴点を感じることがありました。ヨーロッパや英語圏の人に対しては、日本人との違いという観点で、面白い発見をたくさんするのですが、アジア圏、とりわけ中国人に対しては類似点という観点でとても興味深い発見をすることが多いです。

    #6 ボレーの練習
    ボレー(volley)練習をしました。volleyは今年度の課題に入れていなかったのですが、ストロークに比べて、実にシンプルで、ネットを越しやすいという意味で簡単な部分があるので、今後もvolley練習はゲーム感覚・リフレッシュの目的で入れていきます。volleyは下記の点を踏まえると伝えています。

    volleyの要点
  • chop gripでラケットを握ること
  • ラケットを上に構えること
  • あまり振らずにむしろ当てるだけの感覚をもつこと

  • 今回はこれに加えて、下記を追加しました。
  • おへそがネットに触るくらいぎりぎりまで詰めること

  • #7 色鬼ゲーム
    いつも通りの爆弾ゲームは行わず、鬼の仮面が4色あったので、赤・青・黄色・緑を英語で押さえてから、英語で色鬼をしました。今まで色については一度も教えたことがありませんでしたが、年少生の子供も含めて、この4色に関しては英語で普通に言えるということに気づき、嬉しく思いました!

    #8 クロージング
    今日はどんなレッスンをしたかを、子供に確認する形で一緒に振り返りました。 その後はいつも通り、Happy Birthday のメロディーに合わせて、Good bye Songを歌いました。と言いたいところですが、今回は忘れてしまいました。次回以降、Mr.Kei先生が忘れていたら、子供にリマインドしてもらうようにしたいと思います(笑)。 good bye to you, good bye to you, good bye dear ○○, and ▽▽, and ■■, and ☆☆. Good bye See you!!