2020年9月6日のレッスンレポート

2020年9月7日現在
日時2020年9月6日(日)
場所長房市民センター体育館
参加者セッション(i) 15:00 -16:00 4名
セッション(ii) 16:00 -17:00 4名

レッスン内容(時系列)↓↓

#1 ストローク練習(ball-tapの練習)

#2 学習発表会の練習(前半)

#3 ボール投げ(サーブ)の練習・爆弾ゲーム

#4 学習発表会の練習(後半)

#5 ゲームの練習

#6 クロージング



稲城本校が掲げるコロナ対策を徹底しながら6月7日より暫定的に開校して進んでおります。では早速各項目に入っていきましょう。

#1 ストローク練習(ball-tapの練習)

学習発表会に向けた、本番前最後の練習ということで、先週のマイクやスピーカーという装備に加えて、プロジェクターとスクリーンも設置しました。その設置までに大分時間を要してしまい、誠に申し訳ございませんでいた。親御さんにサポート頂き、ストロークの球出し基礎練習、またラケット面上でのボール突き(当スクールでball-tapと呼びます)の練習を行ってもらいました。

#2 学習発表会の練習(前半)

9/19の学習発表会の演目としては、プログラムをご覧いただきたいのですが、簡単に言うと、①全部で5曲の歌・チャントを英語で歌う、②各自7~8個くらいのセンテンスで構成されるスピーチを英語で行う、そして③テニスの学習成果発表として、ラケット上でのボール突きを披露するといったものです。今回は前半3曲と「Appreciation Speech」を通しで練習し、細かいところを確認していきました。

少し余談になりますが、普段、所謂「大人」と言われる方たちと所謂「社会」の中で仕事をしていますが、大人と比較をして、子供というものは何か変更点があった際に実に順応力が高いと感じます。今回、前半3曲の振付や「Appreciation Speech」の流れに対して、先週のものから幾つか変更を行いましたが、子どもは「何故?」とか、「このタイミングでの変更にはリスクが伴う」とか、「方針がコロコロ変わる人とは一緒にやっていけない」なんていった、大人の社会で良く耳にする会話には到底発展せず、すんなりと受け入れてくれます。そうなると、逆に自身の先見性・計画性・想像力といったものへの自責の念が高まり、子供たちに余計な混乱やストレスを与えないようにしようと真摯に反省をするわけです。「子供から学ぶことは多い」なんて良く揶揄されますが、まさにこういったことなのだな、と思った次第です。

#3 ボール投げ(サーブ)の練習・爆弾ゲーム
私は学習における「分散効果」の有効性を確信しております。従って、学習発表会の練習を一度切り上げて、子供たちが好きなボール投げ(サーブ)の練習→爆弾ゲームを行いました。爆弾ゲームはかれこれ半年間ほど行っておりませんでしたが、子供たちから沢山の笑い声が聞こえてきました。半年前にある未就学児の男の子はこの「爆弾ゲーム」を怖がり、その際は横から眺めていましたが、今日は楽しく参加しておりました。子供の成長はこのように定点観測をすると一目瞭然でわかります。逆に言うと、今その時点で出来ていないことでも悲観をする必要は全くないということです。指導者として考えることは、その出来ていないこと・課題を、工夫を施すことで、子どもが効率良く習得できることをサポートすることだと思いますが、あまりにもストレッチしすぎていたり、今その時点で習得する必要のないこと・課題であれば、子どもに無理して練習させる必要がないと考えるようになっています。先週に続きロシアのヴィゴツキーに再度登場いただきますが、子供の最接近領域を正しく把握し、その子の現状の発達基準の少し先に焦点を置いた指導を心掛けていきたいと存じます。

#4 学習発表会の流れの確認(後半)


学習発表会の後半の演目としては、難易度の高い曲が登場し、尚且つ各人のソロパートも割り当てています。Tomorrowで途中の間奏があるのですが、この際にフォーメーションを移動すること、Paprikaでは踊りに集中しすぎて、声が小さくなってしまわないようにと指導をしました。ソロパートについても、どのタイミングで自分が歌うのか、子どもながらにわかってきており感心しました。Paprikaの演目は当日は2回行いたいと考えております。一回目は子供たちだけで、2回目は親御さんも是非ステージに上がって一緒に踊ってもらいたいと存じます。

話は少し逸れますが、学習発表会の演目や構成、その中での難易度設定、割り振りを考えていた際に、やはり少しストレッチをした設定をイメージして臨みました。繰り返し申し上げている通り、これは私の指導観の特徴です。さらに、このスクールのユニークさである、学齢でいう年中から小3の生徒が在籍していることを強みと捉えて、未就学児がお兄ちゃんたちが一度解釈し理解したものを、その背中を見て真似ていくという習得プロセスもあると信じています。未就学児だけで今回の演目を行うことは流石に難しいと思いますが、そこにお兄ちゃんたちが入ることで可能となります。お兄ちゃん達には、その中で難易度に差をつけて、更に高みを目指してもらいますが、一方で学齢が小さい子たちのサポートを期待しております。これまでのスクール運営では、私が少し喋りすぎている(全面に出すぎている)と最近感じるようになっております。お兄ちゃん達にもっともっとリーダーシップを取ってもらいたいと思っており、その工夫を現在思案しているところです。

未就学児の子供にとっては、普段同じ学齢の子たちとの日常生活やイベントではなかなか体験できない次元のことを、体験・挑戦してもらっていると思い、時に今までに味わったことのない感覚に襲われていること等もあると存じます。「木だけを見て森を見ない」といった具合にその人の視野の狭さを比喩することがありますが、例えば、今回多くの演目・歌で一斉に合唱するのではなく、頻繁にソロパートを設けることにしました。未就学児も自分のソロパートがどのタイミングで訪れるかを否応なく意識することになります。これが全体(森)を理解した上で、自身のソロパート(木)を捉える必要があるということなのですが、今何とかこれをものにしようとしている生徒たちを見て、当初少し高めの難易度設定をして改めて良かった・間違っていなかったと思うことができています。



#5 ゲームの練習
残り20分あったので、親御さんにご協力いただき、半面で仕切って、2面展開でゲーム練習に充てることにしました。Mr.K先生はその間、機材の片づけがあり、またしてもあまり参加できず、誠に申し訳ございませんでした。片付けをお手伝いいただいた親御さんにもこの場で感謝申し上げます。残り5分間のタイミングで手が空いたので、今週はお兄ちゃんたちの試合の相手をすることにし、それぞれ3回ずつ試合をしました。正直お伝えすると、お兄ちゃん達にはこの体育館はもはや手狭に感じ、少し厳しいかなと感じました。今月から9月に入り、来月は10月です。残暑も弱まっていくと存じますので、10月以降は屋外を中心に、フットワークも思う存分鍛えていきたいと思っています。

#6 クロージング
先週に続き、子供たちに学習発表会に対して一人一人に確認したところ、小学3年生のお兄ちゃんが「Nervous」といったことを除き、他のみんな「Excited」でした。自身の息子にもその後別途確認したところ「Excited」でした。こういったことからも、当たり前ですが、子供たちの間に精神的な発達の違いがあることがわかります。この場合、未就学児の文脈では、所謂「怖いもの知らず」が効果的に発揮されております。一方、小学生も中学年くらいの学齢になると、英語で発表会を執り行うこと自体が実に難易度が高いかをそれなりに理解できるようになり、先週その子は「Excited」でしたが、今週は「Nervous」に変わりました。気持ちが変わることは人間として至って自然で、大切なことはその都度その気持ちの変化に対応をしてあげること、ゆくゆくは子供自身が対応できるようになることです。本当であれば、今回のクロージングのタイミングで、全ての生徒に「Excited」と思って、次回本番を迎えるようにしたかったのですが、小学3年生のお兄ちゃんに関してはそれが出来なかったので、できればご家庭で引き続きサポートしていただき、ご対応いただけますと幸いです。

今回はこれで以上です。
Mr. K