2020年12月5日のレッスンレポート

2020年12月6日現在
日時2020年12月5日(土)
場所滝ケ原テニスコート(クレー4面)
参加者セッション(i) 13:50 -14:50 4名
セッション(ii) 14:50 -15:50 4名

レッスン内容(時系列)↓↓

#1 ウォームアップ

#2 表面)基礎練習 裏面)課題曲練習

#3 障害物競争 / Hurdle Racing Game

#4 ゲーム練習

#5 クロージング




稲城本校が掲げるコロナ対策を徹底しながら6月7日より暫定的に開校して進んでおります。では早速各項目に入っていきましょう。

#1ウォームアップ

その日はとても寒く、予報によると最高気温としても10度を下回るということでした。ですので、最初のウォームアップとしては、所謂「鬼ごっこ」をしました。これを英訳する際に「鬼」につられて「Demon Chasing」などとしてしまいそうですが、そもそもこの遊びは日本固有のものではなく、どの世界・国々でも昔から行われている子ども間の遊びですので、英語圏であれば英語なりの言い方があるわけです。長くなりましたが、「鬼ごっこ」は一般的に「tag」と呼ばれます。フレーズで使う際は、「Let’s play tag ! (=鬼ごっこをしよう)」なんて風になります。参考に、アメリカの子供が「鬼ごっこ(=tag)」をしているYouTube動画を紹介します。この中で、所謂「鬼」は「it」として表現されていることも確認ください。

余談ですが、英語をますます深堀していくと、ネイティブの口語的(慣用的)な表現では「it」を実に巧に使い回していることが分かります。これについては、当レッスンレポートの後半でブログ風にして少し触れますね。

#2 表面)基礎練習 裏面)課題曲練習
今の当スクールの一番の強みは、親御さんと同じ方向を向いて、子どもをサポートしていける体制になっていることです。従い、表面としては、親御さん2人にテニス指導を委ね、その横(裏面)では、Mr.K先生ともう一人の親御さんで、子供たちの英語の課題曲の指導に当たりました。これを全部で4ローテションしますが、生徒1人の動きに焦点を当てると、「テニスの練習 with 親御さんA」→「課題曲Aの練習」→「テニスの練習 with 親御さんB」→「課題曲Bの練習」のように、分散効果も十分に意識しながら、論理的にローテーションをしていきます。ちなみに、課題曲とは下記2つです。

課題曲A)Jingle Bells
課題曲B)Thomas and his Friends


親御さんに別途お送りする動画にて、練習の模様や、本番の流れについてご確認いただけますと幸いです。

#3 障害物競争 / Hurdl Racing Game
個別指導で練習が続くと、子供たちだけでなく、指導者側(Mr.K先生も親御さんも)も含めて、一体感・全体感が欲しくなるというのが人間の性(サガ)です(笑)。子供の一人がみんなでゲームしたいと言ったので、みんなで楽しくできるゲームということで、「Team Kids vs Team Adults」の形式にて、「Hurdle Racing Game」を行いました。大盛り上がりでした。この障害物競争を端から見ていて、特に嬉しくなった点は、「First Hurdle」 の「Ladder Step」のところで、5歳の未就学児も含めて実に上手に・素早くステップが出来るようになっていたことです。但し、その敏捷性を保って普段のテニスのストロークに取り入れられているかというと実はそうではないです。ストローク練習時のフットワークだけを注目するとラケットワークやボールとの距離感を捉えることに注意が向けられているのか、フットワークの動き出し(最初の2-3歩)が芳しくない状況です。なので、最近ではスプリットステップを意図的に教えてみたり、指導者側として、浅い場合には「前~/Come Front!」、深い場合には「下がって~/Go Back!」のように声掛けをしてあげるのも得策と思って、私自身それを実践しております。

#4 ゲーム練習
この日は午前中雨が降っていた為、午後テニスを中止する判断をされた利用者が多かったことから、周りのコートが空いておりました。従い、3面を贅沢に使わせていただき、それぞれのコートで試合形式の練習をしました。その後のコート整備はその分大変でしたが、子供にとっては思う存分、親御さんにチャレンジできることに繋がり、良かったと思います。いつの日か、子どもが親御さんを打ち負かすその日を信じて、一歩一歩、一つ一つ、チーム全員で前進していきます。

#5 クロージング
課題曲練習を2チームに分かれて練習をしていたので、クロージングの時間を使って、4人の生徒が一同に歌うことをしてみました。課題曲2曲を通してやってみましたが、英語のリズムやメロディーを上手に捉えられるようになってきました。保護者様に別途お送りしている課題曲練習用の参考動画をご家庭でもご活用いただけますと幸いです。

(おまけ)「it」や「let」の慣用的表現について
冒頭でこのトピックについて少し触れましたが、少し深堀してみます。我々日本人が英語の「it」を捉えるときは、「それは/それを」などの意味があることを押さえ、そこから応用として、時間を言う際の仮の主語になったり (It is 10 o’clock.)、後ろのthat節の主語の言い換えとなったり(It is true that he is honest.)しますね。でもアメリカの口語的表現ではもう少し違った使い方もあり、今回は私が実際に経験して、「斬新!」と感じたものを2つご紹介します。

1つ目は下記a)です。
a)Don’t let it get you down.

最初は何かの歌の歌詞で出てきて、使われている単語がどれも曖昧なので、良く意味がわからなかったです。意味としては、「そんなに落ち込むな」くらいのニュアンスですが、Aさんが「昨日こんなことがあって残念だったんだよね」と言った後に、それを聞いたBさんが「Don’t let it get you down.」と返すぐらいの感じです。この用法だけに留まらず、「let」 と「it」は相性が良く、一緒に使われることが多いです。その際に発音が連結されて日本人や、そういった慣用表現の存在を知らない場合には、聞きづらい感じになっています。かの「Beatles」の「Let It Be」も「レットイットビー」という発音ではなく、「レリィビー」という感じになっています。

また、この「let」は「that」や「me」、「you」などをすぐに後ろに取ることも多いです。「that」の場合は、それこそ上記a)の表現で「it」の代わりにも使えます。「me」や「you」の場合は、例えば「Let me do it! (=私にやらせてください)」、「I let you go home now.(=どうぞお帰りください) 」と言った感じですが、この「let」を使った表現は、なぜか私が中学~高校時代であった日本の英語教育やその中での教科書では、あまり頻度多く紹介されてきていませんでした。従って、その反動からか、大学時代に知り合ったネイティブや各国の留学生の友人がこの「let」を口語的な会話の中で実に多用するのでとても斬新に感じたことを覚えています。

2つ目は下記b)です。
b)Not it !

これは私も昨年出くわした慣用表現なのですが、面白いことに、この表現を言う際には、人差し指を鼻に当てます。例えば、この記事は英語で説明しているこの種の関連記事なのですが、要は集団で誰か一人を決める際に、誰かが最初に「Not it!」と言い出したら、他の人も「Not it!」と続き、最後になった人を選定するというものです。「人差し指を鼻に当てる」というは実にアメリカらしくて、思わずほくそ笑みますが、英語表現として、それであれば、「Not it!」ではなく、「Not me!」の方がより良いのでは感じ、アメリカ国籍のネイティブの友人に何故そうなのかを質問したところ、「楽だから(発音にかかるエネルギー量が少ないから)」と返されました(笑)。つまりは、「Not it!」の場合、/t/の子音と/i/の母音を連結でき、一音節で発音できるに対し、「Not me!」の場合、/t/と/m/のように子音が2つ続いてしまうことから、上手く連結ができず、どうしても二音節になって、アメリカ人的にはこれは遅すぎる(=面倒臭すぎる)ということになってしまうわけです。

今回はこれで以上です。
Mr. K