2020年7月19日のレッスンレポート

2020年7月20日現在
日時2020年7月19日(日)
場所小倉テニスコートB面
参加者セッション(i) 17:30 -18:30 4名
セッション(ii) 17:30 -18:30 4名

レッスン内容(時系列)↓↓

#1 ウォームアップ

#2 ストローク練習

#3 ボール投げの練習

#4 課題曲(Tomorrow)の練習

#5 ゲーム練習

#6 クロージング




稲城本校が掲げるコロナ対策を徹底しながら6月7日より暫定的に開校して進んでおります。今日は日中は非常に暑くなりましたが、レッスンの開始時間は17時半からでしたので、気温も20度前後まで下がり最適な温度でした。コートも初めてのコートでしたが、実に広く設計されており、お隣さんもいらっしゃらなかったので、子供たちも思いっきり練習に臨めました。適切な練習環境を整えてあげることは、改めてとても大切なことだと感じました。では早速各項目に入っていきましょう。

#1ウォームアップ

今回もWarm-up三種の神器となっている、#1Pikachu/Kirby Throwing、#2Ball-Tap、#3Ball-Movementを行いました。今回意識したこと(最近意識していること)は、子供たちの英語での発話を増やすことです。英語で喋れる得意フレーズの種類を一つでも多く増やしてあげたいのです。良く言われる話ですが、自分で発した英語は、そのまま自分の耳を通じて脳を刺激するため記憶への定着が良いとなっています。


Ball-Movementのゲームの際には、Ladderを渡る際はOne-Two One-Two を、Cone(円錐マーカー)を渡る際は、Zig-Zag Zig-Zagを繰り返し発話してもらいました。子供たちの発音で引き続き気になるところは、Oneの語尾のneという部分です。ここは舌をちょっと出して噛むようにして終わります。また、Zig-Zagの/z/の子音も正しく出来ておらず、言うならばJig-Jagの/j/の子音に近い発音になっています。子供の発話機会を増やし、正しく発音できた時にはそう評価をしてあげ、子供自身が体得できるようにしていきます。

#2 ストロークの練習
未就学児とお兄ちゃん達グループに分けて、難易度に配慮をしながら、球出しにてストロークの練習をしました。最近このストローク練習の際の球数ということについて少し考えております。このスクールは親御さんの献身的なサポートもあり、現在打っても打ってもカゴから球がなくならない循環型エコシステムになっております(笑)。Mr.K先生としてはお兄ちゃん達に10分程、そして未就学児に10分程、均等に時間を割くことを意識しているので、毎回この球出しに最低でも20分は割いていると思います。今回なんとなく球数を数えてみましたが、お兄ちゃん達は100球近く、未就学児は70級近くは打っているということになりました。更にこの間、子供たちのフットワークも、ラダートレーニングなどを取り入れることで、意図的にずーっと動かしています。習い事感覚で週に1回テニスをする子供にとって、この100球近くをフットワークも休むことなくこなしていくこと、これは実にとても体力的に要求度の高いことであると改めて思うわけです。


※ちなみに、一般的なキッズレッスン(未就学児~小学生低学年)の場合、基本50分の尺にて設計されており、「4級を打ったら後ろのお友達と交代しましょう」となり、平均して3-4ターンくらいは打て、ラリー練習などに移っていくと思いますので、1レッスン多くても20級くらいの球出し数となります。待っている間も後ろでLadderトレーニングなどを要求はしていないでしょう。

従って、先先週時に小学校3年生のお兄ちゃんが少し疲れたと言って休んだり、先週風邪でお休みした未就学児が今回のレッスンの後半にて少し疲れたということで休憩をとったりすることは、これは実に仕方のないことだと思います。Mr.K先生としては、何とかこの状況を少しでもより良くもっていけないかをレッスン構成の観点で考えます。やはりこのストロークの基礎練習というのは体力が有り余っている序盤に持っていくべきでしょう。Warm-upを活用して、生徒のギア(やる気)を徐々に上げていくだけでなく、心拍数も丁寧に上昇させていき、このストロークの基礎練習でその日の一回目のピークを各人に訪れるようにしてあげたいと願っています。

#3 ボール投げの練習
ボール投げの動作はテニスの基幹技術であるサーブに相通じるものがあるという理由で、当スクールではこの「ボール投げ」を重視をして練習を続けてきております。今回利用させていただいた小倉テニスコートは壁打ちコートを併設している施設でしたので、壁打ちコートに移動してボール投げを行ってみました。ボール投げをする際に、子供はテンションが上がり、後ろから雪崩れこむようにして走っていきそのままの惰性でボールを投げてしまうきらいがあるので、例え飛距離が出ていたとしても身体を効率良く使えているからそうなっているのか、そうじゃないのかが分かりづらくなってしまいます。従って、今回は下記写真のように斜めにマットを敷いて、その上に膝立ち(stand on knees)をし、次の2ステップでボールを正しく投げることを体得しました。

1) Rotate your Body
2) Throw a ball


厳密にいえば、この1)2)は時間軸として滑らかに繋がる必要があり、断裂して行ってはあまり意味がないのですが、今日は初めてこの形で練習をしたので、1)の後に2)が来るといった感じで分かりやすく伝えてみました。もっと厳密に言えば、実は下半身から身体のヘねり戻しが始まり、上半身に伝わり、最後に末端の腕・手首・指に繋がっていくのですが、ひとまず今は下半身は動きが効かないように制約を掛けて、段階的に体得を目指していきます。

また折角でしたので、Mr.K先生が壁打ちで一人で練習をする見本をしてみました。壁は、鏡と一緒で正直です。こちら側の打つボールが「Constant(一定)」であれば、「Constant」に返してきますし、そうでなければどんどんと発散していきます。テニス上級者は「Constant」の一つの目安として、ネットを超える時の高さを意識しております。ネットの2倍くらいをイメージしている方が多いと存じます。生徒たちにもひとまずはそれを伝えていきたいと考えています。

その後、生徒自身も壁打ちでラリーの練習をしてみましたが、3往復くらい続くケースもあり、それなりに手応えを感じているようでした。壁打ちは、毎日、どこでも、そして1人で出来ます。子供が自発的にもっともっとやる気が出てきた際に、是非この「壁打ち」を一つのソリューションとして思い出し、提案してあげてください。

おまけ)私は中学校までサッカー一筋で、高校から硬式テニスに転向し、今ではテニスのキャリアがサッカーのそれよりも長くなっているわけですが、中学3年生の3学期に、志望校に推薦で入学を決めた1月末には、親に懇願してテニスラケットを買ってもらい、そこから高校に入学してテニス部に入部するまでの2か月間を、それこそ毎日壁打ち練習をしに井之頭公園まで通っていました。ある時サーブの練習をしていたのですが、手が滑ってラケットを地面に強打し、ラケットにヒビが入ってしまったことを覚えています。まさかそれについては親に報告できなかったので、高校入学してからも暫くそのラケットを使うことを余儀なくされましたが、今では良い想い出です。(笑)

#4 課題曲(Tomorrow)の練習
これまで開校して沢山の英語の歌やチャントを、英語学習活動に楽しく取り入れてきました。中でも歌詞カード(英語ではLyrics)を配布して少し真剣に向き合ってきた課題曲はこれまで2曲あります。一つ目は、11月に開講して間もない頃に習った「Jingle Bells」、二曲目はそれが終ってから、オリンピックを見据えて練習し始めた「Paprika(英語Ver)」、そして今回三曲目として選んだのは「Tomorrow by Annie Musical」です。何故この曲を選んだかと言うと、Annieは当スクールの生徒と同じく子供(少女)です。同世代の子供が明日を強く信じて一生懸命歌う姿に、きっと当スクールの生徒も何かを感じ取ってくれる、あわよくば英語を勉強したいと願う一つに動機付けになる、と期待し、この曲に決めさせていただきました。課題曲の参考URLはこちらの「August」の欄からご確認ください。この曲を1か月くらい掛けて仕上げていければと思っております。

#5 ゲーム練習

残り30分あったので、ゲーム練習に充てることにしました。というのも先週子供たちが「ラリーが楽しい」と内発的動機付けが醸成さて始めていることを伺わせる発言があったので、指導者としてそれに乗っかるより他、善い策はないと思っているからです。「好きこそものの上手なれ」ですね。小学3年生の生徒は特に顕著で最後の1分までコート上で大の大人3人を相手に試合を臨み続けました。その生徒とMr.K先生も2回ほど試合をしましたが、最も長くて10往復は続きました。コンスタントに5往復くらいは続くようになっております。Mr.K先生も少し意地悪にラリーの回数が重なっていくにつれて、「合いの手」といったニュアンスで緊張感を高める歓声を入れていきます。そうするとその子もそれを感じ取り、少し強張ったり、スイングが小さくなって、最後は必ず「in the net」で終わってしまいます。そうなんです。テニスは「in the net」であっけなく終わってしまうのです。「in the net」をしないようにするには、という発想で、日ごろの練習に向き合うようになった時に、その子のテニスは変わっていきます。当八王子スクールは現在競技者を目指す生徒を対象にしたクラスは開校しておりませんが、長期的な発展性を見据えた指導を続けております。本気でテニスを志したいという風になれば、現状としては全国レベル選手を複数抱えるSECG稲木本校への接続を責任をもって行わせていただきます。

#5 クロージング
子供たちとその日の練習内容を一緒に振り返り、一生懸命頑張っていることを最大限褒めてあげました。また来週はお休みであることをお伝えし、最後に7月より新たに導入したDo Re Mi Songに合わせて「さようなら」を言いました。

Let’s start at the very beginning
A very good place to start
When you read you begin with A-B-C
When you sing you begin with do-re-mi
The first three notes just happen to be
Doe, a deer, a female deer
Ray, a drop of golden sun
Me, a name I call myself
Far, a long, long way to run
Sew, a needle pulling thread
La, a note to follow Sew
Tea, a drink with jam and bread
That will bring us back to Do (oh-oh-oh)

今回はこれで以上です。
Mr. K