2020年9月19日の学習発表会のレポート

2020年9月28日現在
日時2020年9月19日(土)
場所由木中央市民センター体育館
参加者15:00 -17:00 4名

発表会内容(時系列)↓↓

#1 Make a circle(歌・振り付け)

#2 Hello Hello How Are You?(歌・振り付け・ソロパート)

#3 Head Shoulders Kness and Toes (歌・振り付け)

#4 英語スピーチ(各生徒8-11センテンス)

#5 Tomorrow (歌・ソロパート)

#6 Paprika(歌・ダンス・ソロパート)

#7 Certificate Award (修了証書授与式)

#8 保護者様コメント

#9 Mr. K先生総括



稲城本校が掲げるコロナ対策を徹底しながら6月7日より暫定的に開校して進んでおります。では早速各項目に入っていきましょう。

今年度はこの4月から始まっているのですが、コロナの影響で4-5月の60日間が丸々開校できませんでした。従い、この9月19日のタイミングで前期の学習発表会、並びに修了式を行うことは期間としては若干短いとは思ったのですが、大変立派な設備を持つ体育館を全面で貸切ることができたために、この日に行うことにしました。

各演目一つ一つについては、 こちらよりご確認いただき、この場でこれ以上の説明をしませんが、子供たちは最高のパフォーマンスを見せてくれました。親御様からも、「半年間の立派な成長を見せてくれた」等、その後コメントをいただけました。

さて、ここからはMr.K先生が今回の成果をどのように評価しているかについてお伝えさせていただくことで、前期を通した公式の指導報告とさせていただきます。それでは早速行ってまいりますが、下記2点の軸で整理をしてお伝えさえていただきます。

学習発表会の意義の1つ目
それは、子供の成長を定点観測でアーカイブし、例えば半年前・半年後の状況と比較をすることに意味があると思っています。従って、よくある「まだ発表会をする準備が整っていないので発表会はできない」といった考え方にて、当スクールはこの「発表会」と捉えていない、ということです。むしろ、ありのままの姿・その時の実力をビデオ等で形に残すということを一番の趣旨として発表会を行っているという点をご理解いただきたいです。とは言っても、今回はこの発表会の前に、計2回分のレッスンを使って、発表会の練習に重きおいた時間配分をしたことは否めませんが、基本的にはありのままの実力を反映するということで「Take it Easy」に行ってきたつもりで、定期テスト時に見られる「一夜漬けタイプ」で何とか形にした学習発表会ではないことは明確です。その中で、親御さんや子供自身が自宅でも練習をしようと少し意識をしていたとすれば、それは内発的動機であれ、外発的動機付けであれ良いことだと思います。というのも、ある親御さんが後でおっしゃっていたのですが、「今回の発表会を契機に、自宅での自習・練習の習慣が付くということがあったとしたら、それこそが一番素晴らしいことである」といった含蓄あるお言葉、まさにその通りだと思いました。最初は外発的動機付けでも習慣化し、自信を深めることで内発的動機付けに昇華していくことは心理学・発達の学問・経験の中で大いに立証されています。

そのようにして“ありのままの実力が発揮された”であろう今回の学習成果発表会を評価してみると、半年前と比べて、目にも見える形で、大きな成果があったと言えると思います。その根拠としては、例えば、今回歌った5曲のチャント、半年前はどれ一つも満足には歌えなかったと思いますが、今回はMr.K先生無しで、マイクに向かって自信をもって歌っている各人の姿がありました。歌に終始するだけでなく、どの曲にも振付けやソロパートがあり、そちらも見事にこなしておりました。最後に、Mr.K先生は口の動きや、その結果の発音の聞き取りやすさ(確からしさ)にも注目していましたが、半年前と比べて、口の動かし方が大きくなっており、はっきりと英語を発音できるようになっています。英語のスピーチに関しても、各人によって話す内容に変化もあり、内容と発表の仕方の両方に一段と上達を見ることができました。

テニスに関しても一つ例を取ると、今回4人の生徒は自身が設定した回数にて、ボール突きを行いました。これに関して、半年前の状況を思い返してみると、未就学児はラケットの自重でさえ重くて支えきれず、バドミントンのラケットなども活用して練習をしておりましたが、成果は芳しくありませんでした。小学生のお兄ちゃん達も然りで、上手に突くことができませんでした。しかし、当日の発表会では、全員が見事に一発で目標を達成しました。これには私も思わず感激しました。

学習発表会の意義の2つ目
またもう一つの意義として、当スクールでは、年間目標を立ててそれを月次で落とし込み、さらには毎回のレッスンプランに落とし込んでいるのですが、その目標への進捗度を確認する為として、学習発表会は意義があります。現在の目標設定は、未就学児も小学生低学年もこちらの 共通カリキュラムをベースにひとまず大きく方向性を設定し、そのあとで、現在在籍している4名の生徒の発達の段階や、動機づけ具合、個性や特性を踏まえた上で、その子に応じて少しストレッチをした目標設定をして行っております。

共有カリキュラムを下記に羅列すると、テニスと英語に分けてこのように設定しているわけです。


これを各生徒が各人なりにこの一年間で達成することを目標にやっているわけですが、これへの到達度(進捗度)という観点で評価をしてみると、やはり同様に十分な及第点をあげたいと思います。

テニスに関しては、開校当初から一番力を入れてきているストローク(フォア・バック共に)について、かなりの成果が見られております。未就学児は「over the net」をする確率が確実に上がってきており、小学生は「rally」が数往復続くようになっております。現在サーブの習得に焦点を移し始めており、この調子で推移すれば、小学生に関しては、翌3月を待たずしても、12月にはサーブから試合をできる可能性も大いにあると思っています。テニスの試合の行い方・ポイントのカウントし方への理解という観点に関しては、現在どの生徒もテニスは4ポイントで1ゲームとなることをそれなりに理解し、小学生はオーセンティックに「15-30」とか「40-30」とか数えられるようになっており、未就学児は「1対0」とか、「0対3」といった数え方にて、日本語で数えることを開始しています。

英語に関しては、全部で5個の箇条書きにて目標を立てておりますが、強いて言えば、上から3つ目や4つ目の点(目標)が、他の点よりも少し遅れていると考えております。但し現在のフェーズとしては、Mr.K先生の英語での指示を何とか理解するといったフェーズで、つまりは、インプットにてリスニングを鍛えている・ボキャブラリーを増やしてきている段階と考えております。後期はアウトプットとのバランスを何よりも大切にしたいと思っています。レッスンのテンポが多少ゆっくりになったとしても、後期は「子供たちからの反応を拾うこと」や、「子供たち自身の英語の発話機会を増やすこと」を重視していきたいと思っており、この点、親御さんと一緒に工夫をして出来る限りの環境を提供していければと思っております。以上を以て、前期を通した当方の評価とさせていただきます。

結びに
最後に、やはり親御さんへの感謝をお伝えしたいです。学習発表会の最後に少し尺を借りてお伝えさえていただいたことと重複しますが、開校当初、私はここまで親御さんがサポートいただけるなんて全く想像しておりませんでした。英語でレッスンをすることは決して容易ではなく、かつ対象としている生徒が未就学児から小2という低学齢でしたので、親御さんには子供と一緒に通っていただき、会場の横で椅子に座りながらレッスンを眺めていて欲しいとは思っていました。但し、今の現状はこの想像を遥かに超えて、親御さん自身が生徒と良い信頼関係を築いた上で、球出しや試合の台になっていただけております。また、お願いをしているつもりでも、プレッシャーをかけているつもりでもないのですが、自発的にボール拾いをしてくれています。(今後は子供たちに拾わせるでも全然良いと思います!)学習発表会の最後に壇上に上がって生徒へのコメント・激励も頂きましたが、生徒ひとりひとりが真剣に傾聴しているのを垣間見、私は肩の荷がすっとおりることを感じました。つまり自分一人で頑張らなくても良いんだ、その生徒のことも誰よりも理解し愛している親御さんと、当スクールの方向性の中で、その子の目標や課題をイメージし→調整し→設定し、出来る限りのサポート・工夫をしていけば良いだけのことなのです。このように考えると全く難しいことをしようとしているわけではないと思えるようになりました。そうは言ってもやはり、責任をもった態度・真剣な面持ちで、一つ宣誓させていただきたいことは、親御様に対しては「感謝を示すこと」に終始するのではなく、「成果」という形でのお返ししたいということです。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

最後に学習発表会の写真を下記にいくつか掲載し以上とさせて頂きます。




Mr. K 学習発表会を終えて